頸部リンパ節腫脹を主訴とする前立腺癌症例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
頸部リンパ節腫脹を唯一の主訴とする前立腺癌症例を経験した。症例は73歳男性。主訴は1か月前からの頸部リンパ節腫脹。リンパ節の生検にて腺房細胞癌と診断し,全身検索を行ったが,明らかな原発巣は不明であった。左頸部郭清術を施行後,外来にて経過観察を行い,再度,原発巣検索のための諸検査をすすめるも,患者が希望せず,術後10か月目に再度の全身検索に同意した。FDG-PETにて前立腺集積,PSA高値のため,前立腺癌を疑い,同部の生検を行ったところ,前立腺と頸部リンパ節の組織型が,一致したため,頸部リンパ節は前立腺癌の転移と判明した。その後,ホルモン療法を施行し,現在,PSAは正常化,頸部リンパ節の再発を認めていない。
- 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会の論文
- 2010-10-30
著者
関連論文
- 耳下腺小細胞癌例
- オキサトミドによるスギ花粉症初期治療 : 最善の投与開始時期, 投与期間についての検討
- 先天性後鼻孔閉鎖症のレーザー治療経験
- 気管挿管後に生じた披裂軟骨脱臼の2症例
- 後頭蓋窩に進展し、小脳を圧排した巨大真珠腫の一症例
- 後頭蓋窩に進展し、小脳を圧排した巨大真珠腫症例
- 耳下腺小細胞癌例
- P3-5-3 京都府下多施設における過去16年間のスギ・ヒノキ科花粉飛散変動(P3-5アレルギー性鼻炎疫学・統計,一般演題,第22回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 頸部リンパ節腫脹を主訴とする前立腺癌症例
- Bell's palsy ; Use of multivariate analysis to determine prognosis.
- Treatment for intractable perennial allergic rhinitis with AA-673 tablets.
- A case of laryngeal injury.
- A case of bacampicillin-induced esophageal ulcer.