高尿酸血症と心血管障害
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概要
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高尿酸血症は高血圧患者の心血管事故の危険因子であることが報告されている.その原因として尿酸トランスポーターの役割が注目されている.尿酸トランスポーターURAT1は腎での尿酸再吸収を担い血清尿酸値を規定する分子であるが,近年URAT1が腎のみならず,血管や脂肪細胞に発現し尿酸を細胞内に取り込み細胞内レドックスの異常を惹起して血管の炎症やアディポサイトカインの分泌異常を惹起する.この事実は高尿酸血症による臓器障害は細胞内尿酸濃度の増加によると考えられる.一方で低すぎる血清尿酸値も相対的な酸化ストレスの増大が血管の攣縮を来して,腎不全のみならず心血管事故に関与する可能性が示されている.高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインに沿った高尿酸血症合併高血圧の管理が重要である.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
- 2010-12-01
著者
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久留 一郎
鳥取大学大学院医学系研究科機能再生医科学専攻 遺伝子再生医療学講座再生医療学分野
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久留 一郎
鳥取大学 第1内科
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久留 一郎
鳥取大学 大学院 医学系研究科 機能再生医科学専攻 遺伝子再生医療学講座 再生医療学部門
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