米国の救急領域における使用実態
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概要
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米国において,アミオダロン静注薬は1995年に食品医薬品局(FDA)の認可を受けている.その後,2000年にAdvanced Cardiac Life Support(ACLS)のプロトコールに採用されたのを契機として,米国各地の救急医療の場で普及するに至った.ACLSのプロトコールは,米国ではすべての研修医が修得を義務づけられているため,アミオダロン静注薬の効用は救急蘇生に携わる各科の医師・研修医の間にも広く知られている.プロトコール上は,心停止に伴い心室頻拍・細動(VT/VF)が遷延している場合にアミオダロン300mgの静注投与が推奨されているが,実際には急変時当初にVT/VFが認められずとも,心停止から次第にVT/VFへ移行するようなケースでも用いられる.このように米国の救急医療の現場でアミオダロンは不可欠な薬剤とみなされており,その使用頻度は極めて高いのが現状である.
- 2010-10-22
著者
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