白金担持ゼオライト触媒を用いたダイオキシン類似化合物の触媒燃焼
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概要
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ダイオキシンのモデル化合物としてジベンゾフランとクロロベンゼンを取り上げ,それらの燃焼反応に対する白金担持ゼオライトの触媒特性について検討した。ジベンゾフランの燃焼に対して,H-USYゼオライトに担持した遷移金属の中で,白金が最も高い活性および安定性を示した。白金担持H-USYを還元前処理することにより,酸化前処理を行った場合と比べ高い活性が得られた。ジベンゾフラン転化率は,担体として用いたゼオライトなどの酸性度および細孔の大きさによらず,白金の分散度のみに大きく依存した。クロロベンゼンを燃焼するには,ジベンゾフランの場合より高い反応温度が必要であった。酸強度が比較的強いゼオライトを担体とした場合,クロロベンゼン燃焼に対する高い活性が得られた。反応系への水蒸気の添加は,ジベンゾフランの燃焼には大きな影響を与えなかったが,クロロベンゼンの燃焼においては転化率の大幅な向上をもたらした。ジベンゾフラン,クロロベンゼンおよびベンゼンの燃焼反応の結果を比較することにより,ポリクロロジベンゾフラン(ダイオキシン)の燃焼反応に対する白金担持H-ZSM-5触媒の性能について検討した。
- 2009-11-01
著者
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