本態性血小板血症の診断と治療
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Point(1)本態性血小板血症の診断は,除外診断である.(2)急性白血病や骨髄線維症に転化することは稀であり,生命予後は血管イベントにより規定される.(3)60歳以上,あるいは血栓塞栓症や重大な出血の既往がある,もしくは血小板数150万以上の場合に骨髄抑制療法を行う.(4)ハイドレアが第1選択薬であるが,妊娠時あるいは若年者ではインターフェロンを優先する.(5)低用量アスピリンは禁忌でない限り,投与を考慮する.
- 日本血栓止血学会の論文
- 2008-04-01
著者
-
柏木 浩和
大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
-
柏木 浩和
大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科
-
柏木 浩和
大阪大学大学院医学系研究科分子制御内科
-
柏木 浩和
大阪大学大学院 医学系研究科
関連論文
- 血小板寒冷凝集素により偽性血小板減少症を呈した4例
- 血小板減少性疾患における血小板回転の指標としての血中グリコカリシンと網状血小板の比較検討
- 血小板減少症鑑別診断における各種検査成績 (PAIgG,網状血小板,血中トロンボポエチンおよび血小板の大きさ) の感度と特異性,予測値
- 網状血小板測定法の基礎的検討および各種血小板減少症における網状血小板比率の測定
- 自己抗体と血小板機能異常
- 網状血小板測定法2法の比較検討と臨床的有用性の検討 : フローサイトメトリー(FCM)法と多項目自動血球分析装置XE-2100による自動測定(IPF)法
- 新しい酸化LDL受容体CD36の意義-CD36欠損症の分子異常の解析とCD36欠損マクロファージを用いた細胞生物学的研究-
- 知っておきたい血管医学用語(25)Semaphorin
- Semaphorin 3A による血小板機能抑制
- 新規血小板機能抑制分子としての Semaphorin 3A
- 血栓形成とβ3インテグリン活性化
- CD36 の構造/機能および CD36 欠損の病態と遺伝子異常
- 知っておきたい血管医学用語(43)GPVI(Glycoprotein VI)
- 止血機序とその破綻
- 本態性血小板血症の診断と治療
- イマチニブに対して Late Suboptimal Response を示した慢性期CML症例に対する治療選択
- 多項目自動血球分析装置XE-5000を用いた幼若血小板比率(IPF%)測定における抗凝固剤と保存温度の影響 : 抗凝固剤CTADと室温保存の有用性
- 特発性血小板減少性紫斑病 (特集 臨床血液学 今後の展望(2012年版) : 血小板・凝固・線溶系疾患)
- 特発性血小板減少性紫斑病
- 妊娠合併特発性血小板減少性紫斑病診療の参照ガイド