汎用型分光蛍光光度計を用いる固体蛍光体の絶対蛍光量子収率測定を可能にする簡易補正方法
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概要
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一般的な分光蛍光光度計に積分球を搭載したシステムにて,絶対法による固体試料の蛍光量子収率測定方法の検討を行った.特に,積分球を搭載した際に生じる波長特性を補正するために,分光蛍光光度計に搭載されている励起光源を用いて,光拡散素子と積分球の波長特性を比演算する補正方法を検討した.この結果,波長200〜800 nmまでの補正スペクトル取得を可能とした.この補正方法を用いた蛍光量子収率の測定においては,報告値のあるMgWO4の測定を行ったところ,蛍光量子収率は0.80(相対標準偏差0.6%)と報告値の0.81とほぼ一致した結果が得られた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
- 2009-06-05
著者
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