昇陥湯で治療した瀉下薬による大気下陥の一例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大気とは胸中に居を定めて全身を支持する諸気の綱領である。心身に対する能力以上の負荷,空腹時や病後の重労働,下痢,破気薬の過剰摂取,極度の気虚などが原因となって大気は胸中から下陥し得る。今回瀉下薬によって大気下陥した一症例を報告する。症例は39歳,女性。焦燥,情動失禁の治療中に,随伴する便秘に対して瀉下薬(麻子仁丸)を用いたところ,便秘の改善と共に大気下陥して呼吸困難,無気力などの症状を呈した。昇陥湯加減によりこれらの症状は軽快した。
- 2009-09-20
著者
関連論文
- 昇陥湯で治療した瀉下薬による大気下陥の一例
- Working Heart Preparation による心機能評価 : 虚血再潅流障害と吸入麻酔薬
- 半夏厚朴湯合苓桂朮甘湯が有効であった多汗症の一例
- 076 半夏厚朴湯2症例(16 精神・心理(6))
- 人工透析に合併する下肢筋痙攣に対する経穴注射の効果