急性背部痛に対し下肢への刺鍼と患部への実按灸療法を施術した一症例
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概要
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急性のスポーツ外傷で下肢の鍼と患部への実按灸療法を施術した一症例を報告する。患者は15歳の高校1年生男子。バスケットボールのシュート時に背中から墜落して2日後から急性の背部痛が出現し来院した。骨折を疑い医師の診断を仰いだ結果打撲と診断され,鍼灸治療を希望した。鍼灸治療は下肢への置鍼と患部背部への実按灸を患部脊柱起立筋へ6〜8カ所施灸,評価は数値的評価スケール(NRS)を用いた。第2診の実按灸施灸後に症状が緩和し,NRS値も改善したので,治療は3回で終了した。本症例の実按灸療法は,患部へ不燃性の防炎シートを4〜5重に折ってのせ,その上から棒灸を直接押し当てる方法を用いた。日本鍼灸臨床では透熱灸が中心であり,実按灸の頻度は低いようである。本症例により実按灸療法の打撲やぎっくり腰などの急性症状に対する有用性が示唆された。
- 2009-03-20
著者
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