薄壁空洞性病変を呈した大腸癌肺転移の1例
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概要
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症例は37歳,女性.2005年11月に直腸癌(Rb,T3N1M0:Stage III a)に対し,直腸切断術を施行後,UFT/LV療法を6ヵ月間行った.2007年10月,経過観察目的のCT検査で,右S8,左S1+2に薄壁空洞性病変,および左S6,S8に充実性腫瘤を認めた.よって,確定診断を目的に右肺の薄壁空洞性病変に対し胸腔鏡下肺部分切除術を行い,病理組織像にて直腸癌肺転移と診断された.悪性腫瘍の既往がある患者に薄壁空洞性病変を認めた場合,空洞性病変が増大もしくは多発するとき,結節性病変が混在するときは,肺転移の可能性も念頭において診断することが重要であると思われた.
- 2010-01-15
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