高度心不全を有する右全膿胸に対し, 可及的低侵襲な手術を行った1例
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概要
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高度心不全を伴う慢性膿胸症例を経験した．69歳，男性．2年前に肺癌にて右肺全摘術を施行している．心不全の増悪および肺炎を繰り返し，その都度全身状態は悪化していった．全身麻酔による高侵襲の手術は困難と判断，硬膜外麻酔に神経ブロックを併用し，開窓術を施行した．開窓後，疼痛対策・感染予防のためラッププロテクター®にて創部を保護し，剥皮を行った．術後も装着したまま処置を行った．術後急性期に肺炎などの合併症を認めたが改善し，術後5ヵ月目に退院した．在宅での処置を要するも，退院後3年2ヵ月の間，肺炎や感染の増悪を認めず，経過良好である．
- 2009-11-15
著者
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