右上葉管状切除術後の中葉捻転の診断に対し造影CTが有用であった1例
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概要
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症例は77歳,男性で,右B2原発の肺門型扁平上皮癌に対し右上葉管状切除術を行った.第6病日に発熱,呼吸困難,血痰が出現し,胸部X線写真にて右中葉に浸潤影を認めた.気管支鏡検査では中葉気管支は狭窄していたものの,気管支鏡の通過は可能であった.CTにて中葉の肺動静脈が全く造影されず,気管支の狭窄所見と合わせて血流障害を伴った肺捻転と診断,壊疽に陥っていた中葉を切除した.肺切除後の残肺捻転は早期診断が難しく,臨床症状,気管支鏡検査およびCT所見などを総合的に判断して,その可能性を検討することが重要である.特に捻転に伴う肺動静脈の血流障害の評価に造影CTは非常に有用であった.
- 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会の論文
- 2009-09-15
著者
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大畑 賀央
名古屋大学 呼吸器外科
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宇佐美 範恭
名古屋大学 呼吸器外科
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谷口 哲郎
名古屋大学 呼吸器外科
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相馬 孝博
名古屋大学医学部附属病院 医療安全部
-
横井 香平
名古屋大学 呼吸器外科
-
宇佐美 範恭
名古屋大学呼吸器外科
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宇佐見 範恭
名古屋大学医学部呼吸器外科
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宇佐美 範恭
名古屋大学 医学部 胸部外科
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宇佐美 範恭
名古屋大学 大学院医学系研究科病態外科学講座呼吸器外科学
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横井 香平
名古屋大学医学部呼吸器外科
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横井 香平
名古屋大学胸部構築外科
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横井 香平
名古屋大学呼吸器外科
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谷口 哲郎
名古屋大学呼吸器外科
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相馬 孝博
名古屋大学 医学部 附属病院 医療の質・安全管理部
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相馬 孝博
名古屋大学医学部 医療安全部
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相馬 孝博
名古屋大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部
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