昆虫のジョンストン器官の比較形態学 : 構造と中枢投射
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フォン・フリッシュがミツバチのダンス言語を発見してはや60年,ハチはダンスを“見る”のではなくダンスのときに生じる翅音を“聞く”ことによって蜜源までの方向と距離を計算していることが明らかになりつつある。この聴覚情報処理にあずかる感覚器官が触角基部にあるジョンストン器官である。われわれはダンス言語情報処理システム解明のための第一歩としてジョンストン器官の一次感覚中枢の同定に成功した。ジョンストン器官の感覚線維の投射パターンは従来考えられていた以上に精緻で,多数の並列情報処理経路を形成していることが示唆される。本総説では比較形態学の観点からジョンストン器官の研究のトレンドを広く紹介したい。
- 2007-08-20
著者
関連論文
- fNIRSによる言語流暢課題遂行時の前頭前野における脳血液量の測定
- 昆虫のジョンストン器官の比較形態学 : 構造と中枢投射
- 昆虫の嗅覚中枢情報処理と光学計測法
- 第28回比較生理生化学会に参加して
- 昆虫の聴覚器官 : その進化
- 昆虫の死にまね行動 : その特徴的な運動出力
- 昆虫の死にまね行動 : その誘発のメカニズム
- 古典的手法の再検討 : よりよい逆行性染色技術
- 昆虫の振動をどのように行動に利用しているのか?
- 昆虫の脳神経活動の光学的計測
- 日本比較生理生化学会第11回大会に参加して
- 第32回大会印象記
- ニュージーランドでのポスドク生活
- 日本比較生理生化学会一般講演会"夏休み, 親と子と先生のための理科教室"「動物のふしぎ」に参加して
- 中国四国動物生理学シンポジウム報告 : 走り, 飲み, 学ぶ, トライアスロン'94