ブタ (Sus scrofa) におけるアグチ遺伝子(ASIP)の発現
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概要
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アグチパターンを発現しているイノブタにおいて,アグチ遺伝子のCDS領域の一部および5UTR領域を5RACE法により調べた.背側の毛にアグチパターンが生じている皮膚と,腹側の白色部分の皮膚では,それぞれ別のプロモーターでアグチ遺伝子が発現している可能性が示唆された.また,マウスゲノムとの比較で,それぞれ腹側特異的,毛周期特異的に発現するエキソン1とのオルソログがブタでも検出された.ブタ品種においては,MC1R遺伝子(Melanocortin 1 receptor)の変異により,アグチ遺伝子座の産物は毛色に関与しないと考えられているが,個体によっては発現していることがRT-PCRにより観察された.ブタ(Sus scrofa)には,他のアグチパターンを示す生物種と同じように,複数のアグチ遺伝子プロモーターの存在が推定された.
- 社団法人日本畜産学会の論文
- 2005-08-25
著者
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奥村 直彦
(社)農林水産先端技術産業振興センター・農林水産先端技術研究所
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新居 雅宏
徳島県畜研
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奥村 直彦
農林水産先端技術研究所
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奥村 直彦
農林水産先端技術産業振興セ 農林水産先端技研
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新居 雅宏
徳島県農林水産総合技術センター
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濱島 紀之
農業生物資源研究所
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