血中エリスロポエチン高値の多血症を呈した維持透析患者の1例
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概要
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症例は56歳(2009年現在),男性.1993年に慢性腎不全(原疾患不明)にて血液透析を導入された.1997年多血症の精査目的にて入院.血中エリスロポエチン高値であることから検査を進め,多血症の原因として睡眠時無呼吸症候群・喫煙・透析時低血圧が原因と判断した.睡眠時無呼吸症候群については気道の閉塞病変に対してすでに耳鼻科的な治療が行われていたため,食事療法による減量を行い,多血症も短期的な改善をみていた.2003年に再度,簡易アプノモニターを装着すると重症の睡眠時無呼吸症候群という評価になった.合併症である多血症に関して過去に減量の効果があったため,continuous positive airway pressure(CPAP)を導入せず経過観察としたところ,2004年居眠り運転にて交通事故を起こす結果となった.今回の症例に関してはCPAPの導入をもっと早期から始めるべきであったと考えた.
- 2009-08-28
著者
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青木 洋敏
川崎市立井田病院呼吸器科
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青木 洋敏
川崎市立井田病院内科
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松浦 友一
川崎市立井田病院内科
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竜崎 崇和
川崎市立井田病院内科
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麻薙 美香
川崎市立井田病院内科
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佐方 克史
川崎市立井田病院内科
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奥 佳代
川崎市立井田病院内科
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小林 絵美
川崎市立井田病院内科
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半田 みち子
川崎市立井田病院内科
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竜崎 祟和
川崎市立井田病院内科
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