PA-13 A製造プロセスの開発
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概要
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LPG ガス(主成分:プロパンガス)を空気で希釈し,発熱量を62.8 MJ/m3に調整した,いわゆるPA-13 Aは中規模都市の都市ガスとして極めて有用である.そこで,著者らは従来型製造プロセスに比べ,より合理的にPA-13 Aを製造し得る省エネルギー・省力型プロセスの開発を以下の手順を経て行った.すなわち,新規プラントで不可欠なLPGガスと空気の混合器に,動力不要のベンチュリー管式混合器を選択し,その設計,試作および特性試験を行った.その結果,実装置の1/2スケールで設計・試作された本装置は,仕様を充分みたす安定した混合特性と製品タンクへの送入圧力を維持することがわかった.そこで,本報および前報の結果を踏まえ,LPG貯蔵タンク,自然通風式LPG気化器,ベンチュリー管式混合器,および製品タンクからなる新規のPA-13 A製造プラントを開発・建設し,稼働させた.その結果,約10,000世帯へのガスの供給が可能である本プラントは,既存のPA-13 AプラントおよびLNGを供給するLNG-13 Aプラントに比べ,機器類は圧倒的に少なく,設備および運転経費も安価であること等を示した.
- 2009-07-20