陸奥湾におけるミネフジツボの繁殖・幼生分布・付着・初期成長
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概要
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水産物としての利用が模索されているミネフジツボの養殖にむけた基礎的知見として,陸奥湾における本種の繁殖・幼生分散・付着・初期成長を調べた。本種は年 1 回の繁殖期をもち,卵巣の発達が先行するものの,成熟は精巣が早かった。成体は冬から春に植物プランクトンやデトリタスを摂食し,4 月頃までに卵黄が蓄積,夏期も発達は続き,秋に成熟して 12 月中旬に幼生を孵化させた。幼生は陸奥湾の東湾に滞留し,3 月頃までに付着が終了した。付着は全水深に及び,夏に成長は鈍化するが,付着後 2 年で殻底長径は 40〜45 mm に達した。
- 社団法人 日本水産学会の論文
- 2009-05-15
著者
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