内痔核, 直腸粘膜脱に対するPPH^【○!R】による粘膜環状切除後5年目の治療成績
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概要
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脱出性痔疾患に対するPPH®による粘膜環状切除後5年経過の治療成績を検討した. 対象:本術式を開始した2000年3月から2001年9月の間に手術を施行した100例を対象とした.2006年1月にアンケート調査を行い評価した.結果:有効回答数は44例(女性16例),年齢は中央値67(36∼93)歳であった.観察期間は中央値61(44∼68)カ月であった.術後自覚症状のうち出血は7例(16%),痛みは6例(14%),脱出は11例(25%)であった.1日の排便回数は中央値1(0.3∼4)回,排便時間は中央値7(1∼35)分であった.8例(9%)に便失禁を認め,うち半数が術前と比べ悪くなったと回答し,4例(9%)にパッドの使用を認め,うち半数が術前と比べ悪くなったと回答していた.満足度と推薦度は良好であった.不満足,推薦しないと回答した症例は術後早期から何らかの症状があった.結語:PPH®による粘膜環状切除は安全であるが不良例があることを念頭に置き長期経過を評価しなければならない.
- 2009-06-01
著者
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