タンニン酸を用いた市販RO/NF膜の酸化剤耐性処理
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概要
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市販のNF膜やRO膜に対して,タンニン酸を定期的に膜面に吸着処理する酸化剤耐性処理を行ったうえで,酸化剤として次亜塩酸ナトリウムを連続添加し,分離性能や透過水量にどのような影響を与えるかについて検討した.まず市販のNF膜であるLES90を用いて検討した結果,処理をしていない系列ではFlux上昇や阻止率低下といった酸化劣化の傾向を示したのに対して,処理をしている系列では,Fluxや阻止率はほぼ一定に保たれ,酸化剤への耐性を示した.エレメント内において,膜よりもタンニン酸のほうが酸化されやすく,膜が酸化される前に,タンニン酸による酸化剤消費が起こったものと推定される.次に市販のRO膜であるES10を用いて同様の検討を行った結果,酸化剤耐性処理の効果はあるものの,LES90よりも効果が低いことがわかった.これはES10へのタンニン酸の固着量が少ないことが原因であるものと考えられる.
- 2008-09-20
著者
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田村 真紀夫
オルガノ(株)研究開発センター
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田村 真紀夫
オルガノ研究開発センター
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佐藤 祐也
オルガノ株式会社 開発センター
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佐藤 祐也
オルガノ(株)開発センター
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田村 真紀夫
オルガノ(株)開発センター
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田村 真紀夫
オルガノ(株)
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