旋回気流層石炭ガス化炉内でのスラグ飛散高さの推算
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概要
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旋回気流層型石炭ガス化炉は,石炭から燃料ガスを得ると同時に,高温により灰分を溶融スラグ化するのが特徴である.スラグは炉内の旋回流によって炉壁に衝突して捕集されるが,一部は上昇流に同伴して飛散することがある.ガス化炉上部は灰の融点よりも低温であるため,上部に飛散したスラグが炉壁などに付着すると固化・成長し,運転の妨げとなる.したがって,スラグの飛散高さを抑制する設計が必要である.スラグの飛散挙動は,上昇流と旋回流によって支配される.旋回流は自由渦と強制渦の合成であるRANKINE組み合わせ渦とし,また上昇流は,ガス化炉出口流速分布を拡大して算出するモデルとした.この推算はコールドモデル試験結果による測定結果と概略一致した.スラグ飛散は,重力と上昇流のバランスから上昇速度を求め,炉壁方向への移動は,遠心加速度から速度を求めるモデルとした.スラグ飛散高さは実測値との誤差±20%以内で推算できた.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2008-07-20
著者
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穐山 徹
日立製作所
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穐山 徹
(株)日立製作所 電力・電機開発研究所
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木曽 文彦
(株)日立製作所 電力・電機開発研究所
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三樹 創
電源開発(株)技術開発センター 若松研究所
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穐山 徹
(株)日立製作所
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木曽 文彦
(株)日立製作所 電力システム社 エネルギー・環境システム研究所 石炭科学プロジェクト 環境システムグループ
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