腹膜透析導入直後に陰嚢腫大を認めた症例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
IgA腎症による慢性腎不全のため57歳男性が腹膜透析を導入した.導入翌日に両側の陰嚢腫大を認め,精査にて両側陰嚢浮腫と診断した.腹膜透析を一時休止することで陰嚢浮腫は自然に改善した.休止から3週後に腹膜透析を再開したが,陰嚢浮腫の再発はなく良好に施行可能となった.PD導入後に陰嚢腫大を認めた場合には交通性陰嚢水腫と陰嚢浮腫の鑑別を行って治療を行うことが重要である.陰嚢浮腫の際にはまずPDをしばらく中止することで陰嚢浮腫は消失する.しかし,PD再開後に陰嚢浮腫が再発する場合にはその原因を鑑別して治療することが重要である.
- 社団法人 日本透析医学会の論文
- 2008-11-28
著者
-
柳瀬 雅裕
砂川市立病院 泌尿器科
-
鈴木 一弘
砂川市立病院泌尿器科
-
柳瀬 雅裕
砂川市立病院泌尿器科
-
村中 貴之
砂川市立病院泌尿器科
-
高柳 明夫
砂川市立病院泌尿器科
-
上原 央久
函館五稜郭病院泌尿器科
-
上原 央久
砂川市立病院泌尿器科
-
柳瀬 雅裕
砂川市立病院
関連論文
- 症例報告 ドセタキセル療法により強皮症様皮膚硬化を呈したホルモン不応性前立腺癌の1例
- BCG膀胱内注入療法後に発症した結核性精巣上体炎
- M0腎細胞癌における腫瘍径と所属リンパ節転移 - リンパ節郭清例での検討 -
- 前立腺癌に対する放射線治療後の勃起障害
- ドセタキセル療法により強皮症様皮膚硬化を呈したホルモン不応性前立腺癌の1例
- 間質性膀胱炎に対するレジニフェラトキシン膀胱内注入療法の経験
- OP3-027 砂川市における前立腺癌検診(一般演題(口演))
- ACTH非依存性両側副腎皮質大結節性過形成(AIMAH)に対する1期的腹腔鏡下両側副腎摘除術の経験
- CAPDにおける除水不良・透析不足への対応『CAPD+血液透析』療法について
- OP-102 術前CT画像より根治的前立腺摘除術後の鼠径ヘルニア発生を予測できるか(一般演題口演,第94回日本泌尿器科学会総会)
- OP-123 前立腺癌の標的化遺伝子治療に関する研究(第95回日本泌尿器科学会総会)
- 前立腺再生検の意義(第93回日本泌尿器科学会総会)
- OP-100 PSA2-4ng/mlで施行した根治的前立腺摘除術23例の臨床的検討(第95回日本泌尿器科学会総会)
- 札幌医科大学泌尿器科における腹腔鏡下手術の臨床的検討
- 上部尿路上皮癌に対するHand Assisted Laparoscopic Radecal Nephroureterectomyの経験
- 腎細胞癌における腎部分切除術の臨床的検討
- PP-392 80歳以上の根治的膀胱摘除術の検討(発表・討論,第98回日本泌尿器科学会総会)
- PP3-011 80歳を超える高齢者へのCAPD : 1)対象症例と経過 2)灌流液量/血清creatinine値 3)介護、訪問看護、病診連携(一般演題(ポスター))
- バラシクロビルの投与によりアシクロビル脳症を生じた腹膜透析患者
- PP-036 前立腺全摘除術症例におけるリンパ管脈管浸潤のPSA再発への影響(発表・討論,一般演題ポスター,第98回日本泌尿器科学総会)
- OP3-029 下部尿路症状を主訴とする受診症例における前立腺癌の検出頻度(一般演題(口演))
- 前立腺癌に対する放射線治療後の勃起障害
- 合併症 腹膜透析離脱に関する予測因子の検討
- 維持血液透析患者に合併した前立腺癌に対する根治的前立腺摘除術 : 2症例の経験
- 血液透析患者のカルシウム・リン代謝における透析液カルシウム濃度の影響
- 腹膜透析導入直後に陰嚢腫大を認めた症例
- 排尿症状を主訴とする受診症例(50歳以上男子)における前立腺癌の検出
- 前立腺癌に対する放射線療法
- 実力養成講座 疾患・治療別だからわかる・役立つ解剖と生理の知識(19)尿路変向術(3)導尿型代用膀胱
- 実力養成講座 疾患・治療別だからわかる・役立つ解剖と生理の知識(18)尿路変向術(2)回腸導管
- 実力養成講座 疾患・治療別だからわかる・役立つ解剖と生理の知識(17)尿路変更術(1)尿管皮膚瘻
- PP-791 筋層非浸潤性膀胱癌の診断にて膀胱全摘除を施行した症例における臨床病理学検討(発表・討論,一般演題ポスター,第99回日本泌尿器科学会総会)
- PP-352 鼠径・陰嚢部手術における手術部位感染症(一般演題ポスター発表・討論,一般演題ポスター,第99回日本泌尿器科学会総会)
- 血液透析患者のカルシウム・リン代謝における透析液カルシウム濃度の影響
- 予防投与としての抗菌化学療法と創傷処置 : 根治的膀胱摘除術の手術部位感染予防
- 血液透析患者に対してテムシロリムスおよびソラフェニブによる分子標的治療を施行した再発腎癌の1例