スフィンゴシン1-リン酸受容体修飾薬FTY720による免疫応答の調節
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概要
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冬虫夏草の一種 Isaria sinclairii 菌由来の天然物を構造変換することによって見いだされた新しい免疫抑制薬FTY720(フィンゴリモド)は,生体内ではFTY720リン酸に変換され,リンパ球上のスフィンゴシン1-リン酸(S1P)受容体の内在化を強力に誘導することによってリンパ球の再循環を制御し,免疫抑制作用を発揮する.リン脂質メディエーターであるS1Pとその受容体の1サブタイプである S1P1 受容体は,二次リンパ系組織からリンパ管へのリンパ球移出の際にきわめて重要な役割を果たしていることがわかっている.ここでは,世界初のS1P受容体修飾薬,FTY720による免疫応答の調節作用に関して概説する.
- 2008-04-01
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