腱板断裂例の肩関節における炎症性サイトカインとメタロプロテアーゼの局在
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The purpose of this study was to identify whether the glenohumeral joint (GHj) or subacromial bursa (SAB) is the main inflamed site, and which pathway should be operated on for the degradation of the articular cartilage after a cuff tear. We obtained synovial fluid, SAB, the stump of a torn supraspinatus tendon (cuff), synovium, and articular cartilage (cartilage) from 8 patients with a complete-thickness tear. As a control, the cuff and cartilage were removed from 2 patients with tumors around the shoulders. We measured the concentration of interleukin-1 β (IL-1 β), IL-6, matrix metalloproteinase-1 (MMP-1), MMP-3. Immunohistochemical localization with antibodies to proliferative cell nuclear antigen (PCNA), IL-1 β, IL-6 and MMP-3 was performed using the ABC immunoperoxidase method. Concentrations of IL-1 β were 4.8±4.3 pg/ml, IL-6 485±4.3 pg/ml, MMP-1 417±330 ng/ml, MMP-3 6105±4258 ng/ml. A few nuclei were stained by PCNA but no cell by IL-1 β, IL-6, or MMP-3 in the control tissues. IL-1 β immunoreactivity was highest in the following order synovium, cuff, SAB, and cartilage ; for IL-6 the order was synovium, cuff, and SAB ; for MMP-3 in the order was synovium and cuff. Even though we found the same pathological findings (hyperplasia and abundant blood vessels) between the SAB and the synovium, expression of both IL-1 β and MMP-3 were much higher in the synovium than in the SAB. We conclude from these results that GHj is the main inflamed site after a cuff tear, and the extrinsic pathway is more greatly operated than the intrinsic pathway to cartilage degradation.
- 日本肩関節学会の論文
- 2002-01-01
著者
-
玉井 和哉
獨協医科大学医学部医学科整形外科学
-
浜田 純一郎
獨協医科大学 整形外科
-
浜田 純一郎
獨協医科大・整形外科
-
玉井 和哉
獨協医科大学 整形外科学教室
-
玉井 和哉
獨協医科大学 放射線
-
大野 弥
獨協医科大学整形外科
-
大野 弥
古河日赤病院整形外科
-
玉井 和哉
獨協医科大学整形外科学教室
-
大野 弥
獨協医科大学 整形外科
関連論文
- 誘因なく急速に上腕骨頭の破壊をきたした1例
- 両前腕骨骨幹部骨折の治療成績
- 肘関節脱臼骨折の治療成績
- 良性対称性脂肪腫症の1例
- 肩こりに関するプロジェクト研究(平成16-18年)
- 健常人は利き腕と非利き腕を同じパターンで挙上・下垂するか?
- 不安定型橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート固定と術後早期運動療法
- 掌側ロッキングプレートによる不安定型橈骨遠位端骨折の治療経験
- 高気圧酸素負荷が損傷前十字靱帯の細胞外基質蛋白遺伝子発現に与える影響
- 靱帯修復過程における高気圧酸素負荷の影響
- B-14 飼育環境が小頭症ラットの学習行動と神経細胞産生におよぼす影響 : セロトニンニューロンの役割り(神経1,一般演題(口演発表),第41回 日本組織細胞化学会総会・学術集会)
- A-30 腱板断裂を生じた肩関節における炎症性サイトカインとメタロプロテアーゼの局在(骨・関節,一般演題(口演発表),第41回 日本組織細胞化学会総会・学術集会)
- P II-34 酸化的ストレスによる選択的ドーパミンニューロンの変性 : 遺伝的活性酸素代謝異常ラットを用いた解析
- 上腕骨近位端骨折のNeer分類−JSSデータベースの分析−
- 背側転位型橈骨遠位端関節内骨折に対する背側プレートと掌側ロッキングプレートの比較
- 橈骨遠位端関節内骨折に対する掌側ロッキングプレートの固定性 : 屍体手関節モデルによる研究
- 手指伸筋腱皮下断裂をきたした遠位橈尺関節CPPD関節症の1例
- 上腕骨近位端外反嵌入骨折 : JSSデータベースの検討
- 2-P3-44 腱板筋の生理解剖学的特性(骨関節(基礎),ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 烏口肩峰靱帯の全長にわたり骨化を認めた1例
- AO-C型橈骨遠位端関節内骨折に対する掌側ロッキングプレート固定の治療成績と問題点
- 上腕骨近位端骨折の分類と治療−JSSデータベースの検討−第2部 治療
- 上腕骨近位端骨折の分類と治療−JSS データベースの検討−第 1 部 分類
- 肩関節周辺骨折, 肩腱板損傷
- 高圧酸素療法が損傷軟部組織治癒に与える温熱・血流的効果に関する研究
- 33.橈骨短縮術による月状骨の減圧効果について : 3次元有限要素法を用いた解析(一般演題,第34回獨協医学会)
- 20712 骨折癒合モニタリングシステムの開発(バイオエンジニアリングI,OS.7 バイオエンジニアリング)
- AO C3型橈骨遠位端関節内骨折に対する掌側ロッキングプレート固定の治療成績と問題点
- 陳旧性橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートを用いた観血的整復内固定術の経験
- 532 骨癒合モニターシステムの開発(OS6-2:硬組織のバイオメカニクス,オーガナイズドセッション6:硬組織のバイオメカニクス)
- 変形性関節症における関節内遊離体の組織学的分類
- 橈骨遠位端骨折発生メカニズム : 有限要素法による解析
- 31.橈骨遠位端骨折発生メカニズム : 三次元有限要素法による解析(一般演題,第33回 獨協医学会)
- 高齢者の橈骨遠位端骨折保存療法におけるX線評価と臨床成績の関連
- 高齢者の不安定型橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートによる治療
- 「腱板断裂修復術の検証と展望 : 成績向上の鍵を探る」序文
- SF-36^【○!R】による手根管症候群手術例の評価
- 3次元有限要素法による橈骨遠位掌側ロッキングプレートの遠位ピン最適挿入位置の検討
- 新しい髄内釘を用いた上腕骨近位端骨折の治療
- 掌側ロッキングプレート(DRV Locking plate)による橈骨遠位端骨折の治療経験
- 小外傷後に急速に上腕骨頭破壊をきたした1例
- Zone 4, 5 における屈筋腱縫合後早期自動屈曲・伸展運動療法の検討
- 新開発掌側ロッキングプレートによる橈骨遠位端骨折の治療 : Preliminary Report
- 橈骨遠位部三次元骨モデルを用いた有限要素法の試み
- 肩峰下滑液包炎に生じた二次性骨軟骨腫症の2例
- 五十肩に対する関節内ヒアルロン酸注入療法 : Dynamic MRI による滑膜変化の観察
- 橈骨遠位端関節内骨折に対する治療経験 : 創外固定とプレート固定の比較
- 肩関節疾患における保存療法の役割
- 橈骨遠位端関節内骨折に対するプレート固定の治療成績と問題点
- No man's landにおける屈筋腱縫合後早期自動屈曲・伸展運動療法の検討
- 腱板断裂例の肩関節における炎症性サイトカインとメタロプロテアーゼの局在
- 化膿性胸鎖関節炎の4症例
- 虚血再灌流による骨格筋内の活性酸素
- 軟部組織内に発症した血腫の血液凝固・線溶系の検討
- Symmetry plateによる橈骨遠位端粉砕骨折の治療経験
- DXA による上腕骨頭骨密度測定の臨床的有用性
- 五十肩に対する関節内注入療法 : Dynamic MRIによる客観評価
- 手の感染症に対する閉鎖性持続洗浄療法の治療成績
- 大結節の骨増殖を伴った Bennett lesion の1例
- 肩関節周囲の滑液包に遊離体をみた骨軟骨腫症の3例
- Clyburn創外固定器を用いた橈骨遠位端粉砕骨折の治療-手技の変遷と成績-
- 関節液中液晶リピッド結晶の臨床的検討
- 手術療法を受けた60歳以上の大腿骨頸部骨折患者の予後
- 頸椎黄色靭帯石灰化症の3例 -石灰物質の成分分析と病理組織所見-
- 烏口鎖骨靭帯の骨化と肩鎖関節の骨性強直を生じた胸肋鎖骨肥厚症の1例
- 関節外進展を伴う滑膜性骨軟骨腫症の1例
- 実験的骨延長に対する骨格筋の筋線維と筋節の長さの変化
- Suture anchor を用いた Bankart 手術の臨床成績
- King手術における内上顆切除と肘外反不安定性 : 従来法と斜め骨切除法の比較
- 上腕骨近位端骨折の分類と治療
- 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する外顆楔状骨切り術 (吉津法) の治療成績
- 臨床研究における統計処理 : そのコツと落とし穴
- 反復性肩関節脱臼に対する Bankart 手術の成績
- Dynamic MR imaging からみた五十肩の滑膜病変
- 腱板修復術後に生じた肩関節症の2例
- 上宛骨近位端骨折における骨折型の検討
- 上肢軟部腫瘤の超音波断層像の検討
- 反復性肩関節脱臼に対するBankert手術の成績
- 腰椎での椎間板変性と椎間関節の骨関節症性変化
- 上腕骨近位端骨折に対する人工骨頭置換術の成績
- Clyburn創外固定器による橈骨遠位端骨折治療例の検討 : 固定後の骨片転位について
- 肩関節疾患に対する dynamic MRI
- 椎間関節角度 : 年齢、性、脊椎高位、椎間板変性との関連について
- Dynamic MRI からみた腱板断裂の病態
- 患者立脚型QOL評価を用いた脛骨プラトー骨折の術後成績
- 肩関節前方不安定症における術前3次元CT関節造影 : 健側との比較
- 肩関節前方不安定症に対する Reinforced capsular cruciate repair 術後のCT関節造影像
- 高齢者の不安定型橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートによる治療
- 両前腕骨骨幹部骨折の治療成績
- 良性対称性脂肪腫症の1例
- 肘関節脱臼骨折の治療成績
- 挙上と挙手での肩甲上腕リズムの比較
- Kienbock 病に対する掌側ロッキングプレートを用いた橈骨短縮骨切り術
- 鎖骨遠位端骨折の治療経験
- 外傷性肩関節前方不安定症に対する open Bankart 変法と Caspari 法の短期成績の比較検討
- 肩峰下インピンジメント症候群における肩外転位MRI検査
- 腱板断裂関節症に人工骨頭置換と L'Episcopo 変法を行った1例
- 挙上と挙手での肩甲上腕リズムの比較
- 人工関節および脊椎インストゥルメンテーション手術の手術部位感染予防 : 術後48時間以上の予防的抗菌薬投与は必要か
- 靱帯治癒過程における高気圧酸素療法の至適時期