マガキ血球におけるNADPH酸化酵素様活性
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概要
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マガキ血球におけるNADPH酸化酵素様酵素の活性について検討した。ホルボールエステル(PMA)で刺激された血球にはシアン耐性呼吸による急激な酵素消費とスーパーオキシド(O2-)の生成が認められた。この酵素消費とO2-の生成は, 哺乳類NADPH酸化酵素の活性阻害剤であるdiphenyleneiodoniumの添加により顕著に阻害された。また, PMA刺激血球を界面活性剤で溶解し, O2-の生成を停止した溶解質にNADPHを添加した結果, 溶解質でのO2-生成能が回復した。以上より, マガキ血球においてNADPH酸化酵素様活性の存在が示唆された。
- 日本魚病学会の論文
- 2000-03-15
著者
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高橋 計介
東北大学大学院農学研究科
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森 勝義
東北大学大学院農学研究科
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高橋 計介
Laboratory of Aquacultural Biology, Graduate School of Agricultural Science, Tohoku University
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森 勝義
Laboratory of Aquacultural Biology, Graduate School of Agricultural Science, Tohoku University
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