C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法著効12年後に発症した破裂肝細胞癌の1切除例
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概要
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C型慢性肝炎に対するインターフェロン(以下,IFN)治療後にHCV-RNAの持続的陰性化とALT値の正常化が得られる著効例からの肝細胞癌(以下,HCC)の発生率は少ないとされる.患者は65歳の男性で,C型慢性肝炎に対してIFN-βによる治療により著効を得た.IFN著効12年後の肝S7の破裂HCCに対し,動脈塞栓術による止血後にS7亜区域切除を施行した.切除標本では,IFN開始時,新犬山分類のF3/A2であった線維化と壊死,炎症所見が切除時にはF0/A0まで改善していた.また,極めて多くのMib-1陽性細胞を有する低分化型肝細胞癌であった.IFN長期著効例であっても発癌の可能性を十分に考慮した経過観察が必要であると考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
- 2007-02-25
著者
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田尻 孝
日本医科大学附属病院外科
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笹島 耕二
日本医科大学多摩永山病院外科
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宮本 昌之
日本医科大学多摩永山病院外科
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横山 正
日本医科大学多摩永山病院外科
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前田 昭太郎
日本医科大学多摩永山病院病理部
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吉田 寛
日本医科大学外科
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江上 格
日本医科大学大学院医学研究科臓器病態制御外科
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谷合 信彦
日本医科大学外科
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真々田 裕宏
日本医科大学臓器病態制御外科
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江上 格
日本医科大学多摩永山病院外科
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江上 格
日本医科大学付属多摩永山病院外科
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笹島 耕二
日本医科大学多摩永山病院 外科
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吉田 寛
東北大学大学院消化器外科学
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川野 陽一
日本医科大学付属病院第1外科
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谷合 信彦
日本医科大学 大学院医学研究科臓器病態制御外科学
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川野 陽一
日本医科大学外科
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川野 陽一
名古屋大学工学研究科
-
川野 陽一
日本医科大学多摩永山病院 外科
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川野 陽一
日本医科大学 第一外科
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真々田 裕宏
日本医科大学千葉北総病院外科
-
真々田 裕宏
日本医科大学 第一外科
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前田 昭太郎
日本医科大学付属多摩永山病院病理部
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田尻 孝
日本医科大学 外科(消化器・一般・乳腺・移植部門)
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Maeda Shotaro
Second Department Of Pathology Tama Nagayama Hospital Nippon Medical School
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前田 昭太郎
日本医科大学附属多摩永山病院 病理部
-
川野 陽一
株式会社富士通研究所
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谷合 信彦
日本医科大学 外科
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田尻 孝
日本医科大学
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