内視鏡的経鼻胆管ドレナージによる胆管クーリング下ラジオ波焼灼療法の臨床的検討
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概要
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ラジオ波焼灼療法 (RFA) は肝細胞癌 (HCC) の局所治療として有効で広く普及したが, 胆管損傷によるbilomaや閉塞性黄疸などの合併症の報告も次第に増えてきている. 我々は胆管損傷の予防に内視鏡的経鼻胆管ドレナージ (ENBD) チューブをあらかじめ挿入し, 冷却しながらRFAを行う方法 (ENBDクーリング下ラジオ波焼灼療法) を以前報告したが, 今回5例について検討した. 5例中4例で局所再発は認めなかった. 術後全例で胆管損傷はなく, 2例で軽度の膵炎を認めたがその他の合併症は認めなかった. ENBDクーリング下ラジオ波焼灼療法はRFAの重篤な合併症の1つである胆管損傷の予防に有用と考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
- 2006-03-25
著者
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西村 守
総合病院岡山市立市民病院内科
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湧田 暁子
総合病院岡山市立市民病院内科
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狩山 和也
総合病院岡山市立市民病院内科
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辻 英之
総合病院岡山市立市民病院内科
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難波 次郎
総合病院岡山市立市民病院内科
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東 俊宏
総合病院岡山市立市民病院内科
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