硝酸銀による雌性型ニガウリ(Momordica charantia L.)の両性花誘起(育種・遺伝資源)
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概要
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雌雄同株を基本とするニガウリの'青中長'系から雄花を欠く雌株が得られたので, 雌性型系統の維持法について検討した.雌株の側枝への硝酸銀の葉面散布で両性花が誘起された.誘起された両性花は雌花よりも子房や花弁が大きく, その花粉の機能は正常であった.葉面散布については, 茎頂部を含む側枝先端の5葉に250mg・L^<-1>の硝酸銀水溶液, または先端の3葉に400mg・L^<-1>の水溶液を散布することで, 10個程度の両性花が得られることが確かめられた.処理後の生育気温が昼間35℃, 夜間25℃でも昼間25℃, 夜間15℃でも両性花の開花数に違いはなかった.
- 2005-12-15
著者
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