28SリボソームRNA遺伝子を用いたPCR-SSCP法による秋田県のヤマビル(Haemadipsa zeylanica var. japonica (Whitman))の吸血動物種の調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
秋田県五城目町の山林から採取したヤマビル(Haemadipsa zeylanica var. japonica (Whitman))の吸血動物種の調査を28SリボソームRNA遺伝子とPCR-SSCP法により行った.採取したヤマビルと10種類の吸血対象動物の泳動パターンを比較したところ, ヤマビルにはカモシカとキジまたはヤマドリにのみ共通するバンドが認められた.1995年に採取したヤマビルはカモシカと86%(25/29)共通するバンドの高い検出率が認められたが, 1996, 2000年のそれは34%(11/32)と12%(14/114)であった.一方, 少数のヤマビルがキジまたはヤマドリのバンドと一致していた.これらのことは, 秋田県の山林においてはカモシカがヤマビルの蔓延の一因となっていることを示している.
- 2005-06-15
著者
-
佐々木 脩
Laboratory of Animal Hygiene, Akita Prefectural University
-
佐々木 脩
秋田県大短大部
-
斎藤 博之
秋田衛研
-
原田 真理子
秋田県大短大部
-
斎藤 博之
Akita Prefectural Institute of Public Health
-
原田 真理子
Laboratory of Animal Anatomy, Department of Animal Science, Akita Prefectural College of Agriculture
-
佐々木 脩
Laboratory Of Animal Anatomy Department Of Animal Science Akita Prefectural College Of Agriculture
関連論文
- 28SリボソームRNA遺伝子を用いたPCR-SSCP法による神奈川県で採取したヤマビル(Haemadipsa zeylanica var. japonica (Whitman))の媒介動物としてのシカとイノシシ
- ウイルス性胃腸炎集団発生の全国実態調査
- 28SリボソームRNA遺伝子を用いたPCR-SSCP法による秋田県のヤマビル(Haemadipsa zeylanica var. japonica (Whitman))の吸血動物種の調査
- rDNAとPCR-SSCP法によるヤマビル吸血動物種の同定(第51回日本衛生動物学会北日本支部大会講演要旨)