日本の学術誌は変革するか : オープンアクセスとの狭間で(第1回情報プロフェッショナルシンポジウム ラウンドテーブル(これからの日本の学術雑誌))
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概要
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SPARC運動が欧米ではじまり, わが国でも, 2003年より開始されたが, 日本特有の諸事情を鑑みながら, 我々は学会誌を出版する意味を問う必要があるところにきている。欧米と同じ立場で, その運動方針を追随することは意味をなさず, わが国としてのSPARC運動を現状を踏まえて考える必要もある。冊子体での学術流通の世界では, 日本国内だけで通用するあり方もあったのだろうが, 二次情報データベースが縦横無尽にはりめぐらされた今の時代, わが国だけで通用する電子ジャーナルというものは意味を持たず, 学協会は, 商業出版社に見劣りしない電子ジャーナルをそのシステムと体裁だけでも整えなければならないのだ。オープンアクセスは, 確かにその理念は高潔で正しく, 今後はwwwという世界の出現によりその理想にもっとも近い形にもっていける可能性はあるだろう。だが, それまでにはまだある程度の時間を必要としているように思う。世界がどこへ向かうかは唯一, 研究者の意思と選択にまた任されている。
- 2005-03-01
著者
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