地域データ利用のためのQuery-by-Object型インターフェイス構築に関する検討
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概要
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都市や地域を対象とした研究分野では、国や地方自治体などが整備する地図や統計などの様々な地域データを利用することが多い。これまでは簡単なデータ検索や表示でも、独自のプログラムを作成するか、地理情報システム(GIS)などの専用のアプリケーションを使用するしかなかった。データの入手も、磁気テープやCDなどの物理的な記憶媒体を介して行われてきた。近年Web技術の向上と普及により、データの閲覧・入手・検索などがWeb上でも簡単にできるようになった。しかし複雑なクエリーを発行するためにはSQL文の作成を必要とするものがまだ主流であり、フォーム形式で簡単にSQL文を作成できる場合もあるが、利用できるSQLの機能が限定されることが多い。特に空間的なデータベースの検索インターフェイスは機能が限られた定型的なものが多いため、ユーザの自由な視点からの情報取得が困難である。本稿では、プログラミングやデータベースの技術的な経験や知識が少なくてもSQLと同等なレベルの情報検索を可能とするオブジェクトによる検索(Object-by-Object)方式のインターフェイスを提案し、地域データの共有と再利用を図るのための統合的なデータシステムに適用する方法を検討する。
- 2005-05-27
著者
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出水田 智子
会津大学コンピュータ理工学部文化研究センター
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Bhalla Subhash
会津大学コンピュータ理工学部コンピュータ・ソフトウェア学科
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Berthouze Nadia
会津大学コンピュータ理工学部コンピュータ・ソフトウェア学科