標識放流試験から見たトラフグ親魚の伊勢湾口部産卵場への回帰
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概要
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トラフグ親魚の産卵場への回帰性を明らかにするため, 1996〜1998年の産卵期に伊勢湾口部産卵場で漁獲された親魚を用いた標識放流試験を行った。標識魚の再捕場所は全て伊勢湾・熊野灘・遠州灘海域内であった。'96年および'98年放流群は翌年の産卵期に同じ産卵場でそれぞれ4尾と1尾が再捕された。また, '97年放流群も1年後の産卵期に産卵場に近接する海域で1尾再捕され, トラフグの伊勢湾口部産卵場への回帰が強く支持された。さらに, アーカイバルタグ装着トラフグは, その推定位置からおおよそ熊野灘・遠州灘海域内に分布したと考えられた。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2005-09-15
著者
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