高速トランジェントノイズによるツイストペアケーブルへの配線誘導に関する一考察
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概要
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情報配線ケーブルとして頻繁に使用されているツイストペアケーブルに、IEC 801-4に定める高速トランジェントノイズ波形を有するノイズ信号線を並行に配線し、配線誘導試験を行った所、次の様な新たな知見を得た。即ち、ツイストペアケーブルにおいても従来と同様、平行伝送線路理論として取り扱え、配線誘導電圧(近端クロストーク)は配線距離が60cmを超えると一定(最大値)に達する。本論文では、従来の簡易なクロストークモデルにて誘導電圧を導出し、これの計算値と実測値との比較を行い、さらに定性的には簡易モデルでの計算が可能であることを論じている。この事実より、今後ノイズ源となる電線と信号線が並行に配線された状況において、トランジェント信号成分を抑制するための具体的な方策が実現可能と考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-20
著者
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吉田 和久
松下電工株式会社 解析評価技術センター
-
難波 嘉彦
松下電工株式会社 解析評価技術センター
-
Duerr Jon
ERA Technology Ltd. EMC Division
-
吉田 和久
松下電工株式会社品質部
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