大腿ヘルニア内虫垂嵌頓の1例
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概要
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虫垂が大腿裂孔に嵌頓した極めてまれな1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は53歳の女性で右鼠径部の圧痛を伴う腫瘤を主訴に近医受診し,ヘルニア嵌頓の診断にて当院紹介となった.右鼠径部に約5cm大の有痛性腫瘤を認め,同日大腿ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術を施行した.ヘルニア内容は壊死した虫垂であり,ヘルニア根治術および虫垂切除術を施行した.術後経過は良好で第4病日退院となった.イレウス症状を伴わない嵌頓ヘルニアの場合,虫垂嵌頓も考慮すべきであると考えられた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 2005-01-01
著者
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寺岡 均
馬場記念病院外科
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櫻井 克宣
馬場記念病院外科
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竹内 一浩
馬場記念病院外科
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竹村 哲
馬場記念病院外科・消化器科
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松永 伸郎
馬場記念病院 外科・消化器科
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竹内 一浩
生長会府中病院外科
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松永 伸郎
寺元記念病院外科
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寺岡 均
馬場記念病院
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