鍼灸の安全性(<ワークショップ>鍼灸とリハビリテーション)(第41回 日本リハビリテーション学術集会)
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概要
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鍼灸,特に鍼治療は今や「東洋の」という枕詞は適切でなくなるほど世界の先進国で普及しつつある.過去1年間に鍼治療を受けた経験をもつ人の割合は,韓国8.1%(2000年),日本6.7%(2001年)または6.4%(2003年),オーストラリア2.0%(1992年),イギリス1.6%(1998年),アメリカ合衆国1.0%(1997年)と報告されている.また,イタリアでは1997〜1999年の間に国民の2.9%が鍼治療を受けている.さらに,過去1年に限らず鍼治療を受けた経験を有する人となると,日本27%,フランス21%,ノルウェー16%(1995年),台湾12.4%1,イギリス7.0%といった高い受療率が報告されている.このような鍼治療の国際的な普及にともなって,鍼灸の臨床研究もEvidence-Based Medicine(EBM)の概念に則って実施しようという動きが加速してきた.米国国立医学図書館の医学文献データベースPubMedを用いてキーワード「acupuncture」によって検索できる鍼治療の臨床試験の論文数は,図に示すように年代ごとに増加している.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2004-12-18
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