頸髄症の運動機能評価
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概要
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本研究の目的は10秒テストと30mテストによる運動機能評価が脊椎疾患患者において適応可能かどうかをJOA上下肢運動機能スコアとの相関の程度を調べることで検証することである.対象は頸髄症41例(男性28例,女性13例)で平均年齢は64±9歳であった.10秒テストでは10秒間できるだけ全手指を開閉させる回数,30mテストでは平地15mの往復にかかる歩行時間および歩数を測定した.10秒テストでは患側で14.5,30mテストでは歩行時間が25.1秒,歩数は51.7歩であった.上下肢JOAスコアはそれぞれ2.4,2.3であった.10秒テストは上肢JOAスコアと,30mテストの歩行時間・歩数の逆数は下肢JOAスコアとそれぞれ有意に相関した(0.37,0.41,0.45 : Spearman).10秒テストと30mテストによる運動機能評価法は脊椎疾患の治療効果判定に使用できる可能性がある.
- 2004-09-18
著者
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星地 亜都司
東京大学整形外科
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竹下 克志
東京大学整形外科
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田中 太郎
東京大学医学部附属病院リハビリテーション部
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中村 耕三
東京大学大学院医学系研究科整形外科学
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星地 亜都司
自治医科大学 整形外科
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竹下 克志
東京大学大学院医学系研究科整形外科
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星地 亜都司
国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所
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田中 太郎
東京大学大学院整形外科
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星地 亜都司
東京大学大学院整形外科
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中村 耕三
東京大学大学院医学系研究科 外科学専攻感覚運動機能医学講座 整形外科
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