タフな遺伝子
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概要
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昨年暮れに、私がアメリカに来る機会を作って下さった柳沢嘉一郎先生から、"おかしな行きがかりで本を出したから、日本語の活字が懐かしいかもしれないから送ります。"と言う手紙と一緒に、エッセイ"ヒトという生きもの"草思社を頂きました。それが、どの章も興味深く、読み易く、分かり易く一気に読みました。生物学者の柳沢先生が、生物としてのヒトの宿命と性質を考え、過密社会がもたらすもの、戦争の起源、睡眠と記憶の不思議、アメリカの複雑な階層社会を描写しているアイスクリームの階級制から、美人が好かれる理由などまでが綴られています。柳沢先生は東北大を卒業後ニューヨークのコロンビア大学に、ご夫婦で50年代の終わりに留学され、いい仕事をされて、数年後に助教授のポストを与えられたのですが、雨道のハイウエイを運転中に、事故を起こし、それで弱気になって、日本に戻り、私が勤務していたアイソトープ総合研究所に就職されて、知り合うことになったのです。
著者
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