NASHの診断
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概要
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近年の食生活の欧米化にともなって肥満人口の増加が顕著となっている. ことに肥満症では高血圧や糖尿病, 高脂血症, 脂肪肝など種々の生活習慣病をともないやすく, 男性では内臓肥満を高頻度に生じる. かつて, 脂肪肝は良性可逆性の病態の最たるものであった. しかし, 内臓肥満・インスリン抵抗性, さらにメタボリックシンドロームという概念の出現とともに, 潜行性に脂肪肝からNASHを経て, 肝硬変から肝細胞癌にいたる病態の存在が知られるようになった. NASHは生活習慣病の常として, 多くの場合無症状であり, 早期発見には難渋する. 本稿では内臓肥満・インスリン抵抗性, メタボリックシンドロームをキーワードとしたNASH早期発見の試みについて紹介する.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2004-11-05
著者
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