心理士の資格化と課題について : 市民に貢献できる心理業務を模索してきた22年間の総括から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
当病院は544床を有し24科を標榜する総合病院で, 地域の中核医療を担っている. 心理のスタッフが採用された1981年当時は, 心理の専門部署も専用の面接室もなく心理業務は多様な業務のうちの1つにすぎなかった. 職員にとっても未知である心理業務をどのように根づかせていけばよいのか, 手探り状態で仕事が始まった. 心身医学に興味のある医師と連携し, 院内外からの要請に応じていくうちに業務が増え, 1995年に「臨床心理科」が部門の1つとして独立し心理専任体制が整った. 現在の臨床心理科は, 各診療科と並列の組織的位置づけになっており, 常勤1名, 非常勤2名の人員である. 本稿では, 現状の一端に触れ, 病院における心理士の課題, 展望, 資格化に向けての考えを述べていきたい. 業務の現状 臨床心理科の業務内容は支援対象別に, 診療支援, 地域支援, 職場支援に分けられる. (1)診療支援 これは医師の診療を心理的側面から支援するもので心理業務の中心になるものである.
- 日本心身医学会の論文
- 2005-01-01
著者
関連論文
- 絶食療法における臨床心理士の機能
- 末期癌患者に対するイメージ療法の効果 : カウンセリングとバイオフィードバック法を併用して
- 12.呼吸困難症状に対する筋電図バイオフィードバック訓練および腹筋マッサージの呼吸機能に与える影響について(第16回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般演題)
- 8.心理療法を併用した絶食療法の経験(第11回日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- IE-11 環境調整による「守り」作りと行動療法が有効であった出社拒否の一症例(チーム・コメディカル)
- 7.パニック障害への認知行動療法的介入について(第22回日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- 4.自律訓練法を自己成長へと結びつけていった症例について(第15回日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- 心身医学的アプローチを施した思春期心因性発熱の2症例 : 第14回日本心身医学会北海道地方会演題抄録
- 当院における心身医学的アプローチの現状 : 第14回日本心身医学会北海道地方会演題抄録
- 受療者が期待する病院での心理的・社会的サポート内容 : 誰からどんなケアを受けたいのか
- 心理士の資格化と課題について : 市民に貢献できる心理業務を模索してきた22年間の総括から
- 病院における臨床心理士の癒しのはたらき (特集 病院のカウンセリング機能)