亜急性期脳卒中症例の訓練室と病棟での活動評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
脳卒中入院患者77例を対象とし発症後17.0±4.2及び43.1±7.9日に活動を評価した.「病棟FIM」(以下FIM)として病棟看護スタッフが実行状況を,「訓練室FIM」(以下FIMR,排泄管理を除く)としてセラピストが能力を評価した.subscale単位に集計し,FIMRとFIMの差をΔ,2回評価のFIM改善度を利得とした.「セルフケア」「移乗」「移動」ではFIMRはFIMより有意に高値で,Δと利得との間に有意な相関を認めたが,相関係数は0.27〜0.35と低値だった.認知項目ではFIMRとFIM間に有意差がなかった.排泄管理を除く運動項目合計で利得がΔより著しく小さい症例群では出血例が少なく,患側運動機能は比較的良好であった.利得がΔより著しく大きい群は若年で健側運動機能に優れていた.FIMRを近い将来の予後予測の指標として活用するには他の多因子の考慮が必要であると考察した.
- 2004-04-18
著者
-
西谷 幹雄
函館脳神経外科病院
-
戸島 雅彦
医療法人社団函館脳神経外科病院
-
西谷 幹雄
医療法人社団函館脳神経外科病院
-
戸島 雅彦
函館脳神経外科病院脳神経外科
-
佐藤 茂
函館脳神経外科病院神経内科
-
西谷 幹雄
医療法人社団 函館脳神経外科病院 脳神経外科
-
戸島 雅彦
函館脳神経外科病院リハビリテーション科
関連論文
- 上皮性の成分を伴ったglioblastomaの一例
- 亜急性期脳卒中症例の訓練室と病棟での活動評価
- 脳梗塞急性期入院例の入院期間と退院先に影響する因子
- 93 紡錘状椎骨動脈瘤の臨床的検討(北日本脳神経外科連合会第27回学術集会)
- 地域医療機関より紹介搬入となったくも膜下出血の現状と問題点
- 26 クモ膜下出血ならびに脳梗塞を合併した前大脳動脈解離性動脈瘤の1例(北日本脳神経外科連合会第26回学術集会)
- I-9P1-9 被殻出血に対する定位血腫吸引術症例の能力評価(脳卒中 : 評価1)
- Retrograde injection and suction method が再開通治療に有効であった頚部内頚動脈完全閉塞症の1例
- 高齢者の破裂脳動脈瘤に対する, 単一施設における治療成績の検討
- 内頚動脈の未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術後に, 造影剤による神経毒性脳症を呈した1例
- くも膜下出血に伴う一過性脳梁膨大部病変の検討