油入変圧器の寿命診断
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概要
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油入変圧器の寿命を支配しているのは主として絶縁材料である. なかでも絶縁紙の経年使用に伴う機械的強度の低下は絶縁不良の原因となる. 絶縁紙の劣化機構は巻線の発熱によって高分子であるセルロースの解重合が起こり, 平均重合度が減少して機械的強度が低下し, 巻線の温度変化に伴う変形に追随できなくなると説明されている.本研究では, セルロースの平均重合度の低下機構を重合反応工学の観点から, モノマー間結合の開裂反応と捉え, 変圧器に生ずる損失熱による温度上昇の影響を考慮して, 寿命予測について考察を行い, 変圧器の設備保全の考え方を示した.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2004-09-20
著者
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長本 英俊
工学院大学工学部 環境エネルギー化学科
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大島 榮次
高圧ガス保安協会
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遠藤 徹
工学院大学工学部 環境化学工学科
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長本 英俊
工学院大学大学院工学研究科 化学応用学専攻
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長本 英俊
工学院大学
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大島 栄次
高圧ガス保安協
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