コンポスト化過程におけるアンモニア臭発生低減に及ぼす種菌接種の効果
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概要
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コンポスト化は微生物による有機物分解過程であるため，発生する悪臭の質と量は有機物分解を担う微生物の種類によって影響される．本研究はコンポスト化過程で接種する種菌の違いが悪臭の中でも最も厄介な成分の一つであるアンモニアの発生量に与える影響を検討した．任意に選んだ市販の3種類の種菌を用いた場合，コンポスト化にともなう有機物分解，およびアンモニア発生パターンの経時変化は異なるものの，同じだけ有機物が分解したときにはほぼ同量のアンモニアが発生し，アンモニア臭低減効果に顕著な差は見られなかった．また，たんぱく質を含む培地中で増殖したときにpH上昇の少ない好熱性細菌としてコンポストから単離したBacillus licheniformis DO1を種菌として用いたところ，DO1株の最適温度である50℃のコンポスト化においてアンモニア発生量を市販の種菌の約40%に低減することができた．
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2002-09-20
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