残廃材を原料とした建築用バインダレス小片断熱パネル(第2報) : 熱伝導率と耐落下衝撃性に及ぼす小片厚さとパネル密度の影響

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概要

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常温圧縮した小片(プレーナ一層)マットを周囲被覆して建築用バインダレス断熱パネルを製造した｡パネルの熱伝導率と耐落下衝撃性に及ぼす小片厚さとパネル密度の影響について, 2種類の小片厚さおよび密度80-120kg/㎥の範囲で検討した結果,以下の知見が得られた｡熱伝導率は,パネル密度が低いほど小さく,同密度ならば薄い小片の方が小さくなった｡また,温度および含水率の上昇につれて熱伝導率は直線的に増加し,その依存度は木材素材に比べて高かった｡一方,耐落下衝撃性はパネル密度が高いほど優れ,同密度では薄い小片の方が優れた｡製造後に3種類の含水率変化を与えて圧縮応力の経時変化を3カ月間調べた結果,十分な耐落下衝撃性を得るにはパネル密度100kg/㎥以上が必要と判断された｡断熱性と耐落下衝撃性を両立する最適条件として,薄い小片とパネル密度100kg/㎥程度の組合せが得られた。
日本木材学会の論文
2004-07-25

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