ラットにおけるD-キシロースのスクラーゼ阻害作用と血糖上昇抑制作用
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概要
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D-キシロースはラット小腸のスクラーゼ活性に対して不拮抗阻害を示し, マルターゼ活性に対しても阻害作用を示したが, スクラーゼ阻害作用と比較すると弱かった。単糖類の中ではL-アラビノース, D-リボース, D-グルクロノ-6.3-ラクトンも同程度の阻害作用を示した。D-キシロースはラット小腸上部のループ法による<I>in situ</I>実験でスクロースの吸収を抑制した。実際にラットでのスクロース経口投与後の血糖値とインスリン値の急激な上昇を抑制し, ヒトのボランティア試験でも同様な傾向が見られた。
- 社団法人 日本栄養・食糧学会の論文
- 1996-06-10