文字ボードを代替伝達手段とする脳性麻痺児の日常生活におけるコミュニケーション
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概要
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文字ボードを代替伝達手段とする音声発語困難な脳性麻痺児の日常生活におけるコミュニケーションの実態を明らかにするために,通常の生活形態が営まれるある特定の1日を抽出し,その覚醒時間帯におけるコミュニケーション行動を観察記録した.その結果,以下のことが明らかになった.(1)文字ボードの使用は頻度としては比較的高いが,伝達できる情報量は少なかった.(2)情報の伝達・交換,話題の開始という点で文字ボードの果たす役割は大きかった.(3)文字ボードが手近にないため使用できない場面が少なからずみられた.(4)集団場面での文字ボードの使用はほとんどみられなかった.(5)話題を自ら開始し,話題の主導権を握ることは相対的に少なかった.
- 1997-12-25
著者
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