Prader-Willi 症候群児に対する言語訓練
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概要
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Prader-Willi症候群(PWS)児に対する言語訓練経過をまとめ,構音の変化・特徴について検討をした.本症例では,新生児-乳児期に筋緊張の低下症状により,構音器官の運動の稚拙からくる発語の遅れや不明瞭な構音が生じた.そこで,不明瞭な構音の改善として構音器官への直接的なアプローチを含む構音訓練と言語理解面の向上を図る言語訓練を施行した.その結果,訓練20ヵ月後,不明瞭な構音に,(1)奥舌音の前舌化傾向の減少,(2)破裂音全体の明瞭化,(3)鼻音化母音の消失などの変化が現れた.また,理解面でも,概念形成の確立,理解語彙量が増加した.
- 日本コミュニケーション障害学会の論文
- 1996-04-25