聴力正常者及び内耳性難聴症例における歪成分耳音響放射(DPOAE)と周波数弁別能の比較検討
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概要
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dip型聴力損失9名10耳, 高音急墜型聴力損失7名10耳を対象に歪成分耳音響放射 (DPOAE) と周波数弁別閾 (FDL) を測定した. 基準周波数をf<SUB>2</SUB>に一致する周波数で測定したFDLとDPレベルを比較すると, DP gramでノイズレベル以下となった周波数でのFDLは, 正常者の平均値より2SD以上大きな値となった. DPOAEとFDLでの相関を検討すると, 相関係数はdip型では高く, 高音急墜型ではやや低い相関となった. しかし両者共に有意の相関であった. 聴力型により多少差は見られるが, DPOAEと聴力レベルの場合と同様に, DPOAEが内耳レベルでの周波数弁別能の客観的測定に応用できると考えられた.
- 社団法人 日本耳鼻咽喉科学会の論文
- 1996-01-20
著者
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