糖型界面活性剤
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概要
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アルキルグルコシド, アルキルマルトシド, ショ糖脂肪酸エステル, グルコシド脂肪酸エステルなどの糖型界面活性剤の物理化学的な諸性質に関して, 親水性頭部の糖が互いにアノマーの関係にあるもの同士の相違に注目して概説した。<BR>界面活性剤固体あるいは水との2成分系におけるアルキルグルコシドの相挙動は, α型とβ型とでは顕著な相違を示す。β型のアルキルグルコシドと水との2成分系については, 疎水基鎖長の効果についても検討され, デシル基を持つものでは0.1wt%から17wt%の濃度域で2相に液-液分離するが, オクチル基やノニル基を持つものは相分離しないことが確かめられている。<BR>デシルグルコシドのミセルは濃度増加にともなって成長し, 17wt%以上の濃度ではミセルネットワーク構造が形成されると思われる。他の糖型界面活性剤がつくるミセルに関しても大きさと形状について検討されており, デシルマルトシドおよびオクタノイルグルコシドはα型とβ型とでは異なった大きさのミセルをつくることが確かめられている。
- 社団法人 日本油化学会の論文
- 2000-10-20
著者
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