トルコギキョウのロゼット苗の抽だいと開花に及ぼす低温処理の影響
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概要
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1. 冷蔵庫を利用したロゼット苗の低温処理では, ロゼット打破の効果は10°Cが最も高く, 5~6週間処理した苗を用いることによって冬季に開花させることが可能であった.<BR>2. 暗黒条件では低温処理期間が3週間を超えると枯死苗の発生が増加したが, 白色蛍光灯を用いて低温処理中の苗に410lx程度の照明を行うことにより, 枯死苗の発生を防ぐことができた.<BR>3. 極早生品種の若紫と晩生品種のフレッシュホワイトでは低温要求量にほとんど差がなかった.<BR>4. 10°Cで低温処理した本葉4枚, 6枚, 8枚苗は, 処理期間が5~6週間まで長いほど抽だいが早く, 苗齢による差はなかった. 抽だい時のロゼット節数は苗齢が小さいほど少なかったが, 開花時の節数と草丈および到花日数については一定の傾向は認められなかった.<BR>5. 低温処理によってロゼット打破された福紫盃を, 最低気温10°Cで栽培すると開花は促進されず, 最低気温15°Cでも生育は緩慢であった. 最低気温20 °C, 長日条件で開花が著しく促進されたが, 自然日長では抽だい後葉の分化を続けながら節間伸長し, 開花はそれほど促進されなかった.
- 1995-09-15
著者
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