I.病態解明の進歩 11.血清反応陰性脊椎関節症
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概要
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血清反応陰性脊椎関節症は, HLAとの強い関連と微生物感染の関与が明らかなことから,リウマチ性疾患のうち,最も本質的な病態解明の手がかりが与えられている疾患群である.特に強直性脊椎炎,反応性関節炎においてHLA-B27はそれ自体が本質的な関与を有すると考えられるが,その役割としては,病因関連ペプチドの提示, B27に特異的な何らかの機能の存在など,いくつかの可能性が検討されている段階である.一方,反応性関節炎において関節内に微生物抗原あるいはDNA, RNAが局在することが近年明らかにされた.また, HLA-B27以外の遺伝因子の存在も示唆されている.これらの疾患群は他の多くのリウマチ性疾患のモデルになると思われ,特に病因解明が期待される.
- 社団法人 日本内科学会の論文
- 1999-10-10
著者
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