均一系カルシウム触媒によるホルムアルデヒド重合反応の速度論的研究
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概要
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流通系撹拌槽によるホルムアルデヒドからの糖の直接合成反応 (ホルモース反応) の速度論的研究を行い, その非定常反応の解析を行った.ホルムアルデヒド, 蟻酸カルシウム溶液と水酸化ナトリウム溶液とを混合させる方法により均一系で反応を行った.実験結果により, この反応は開始反応を含む系と主反応系からなることが示された.この主反応系は, 単一の自己触媒反応速度式ではその挙動を表すことが出来ず, 2つの型の自己触媒反応により成り立っていることが明らかとなった.触媒特性の解析により, 開始反応の速度定数はCa (OH) <SUP>+</SUP>イオンの凝集体濃度に関係し, また2つの自己触媒反応のうち一方の自己触媒反応の速度定数は, Ca (OH) <SUP>+</SUP>イオン濃度に比例関係を持ち, もう一方は, 水酸イオン濃度に依存することが明らかとなった.その反応過程について論じた.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 1996-11-20
著者
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