抗炎症薬β-グリシルレチン酸骨格のコンホメーション変化-溶媒極性のミクロ環境効果とポリエチレングリコール側鎖の両親媒性効果-
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概要
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トリテルペン骨格をもつ抗炎症薬β-グリシルレチン酸(β-GA)の円二色性スペクトルが,溶媒の極性によって大きく変わることを見いだし,その主因が骨格の立体配座変化であることを明らかにした。そのようなスペクトル変化はα-GAでは全く観察されない。β-GAにポリエチレングリコール側鎖を装備させるとNa<SUP>+</SUP>やK<SUP>+</SUP>よりLi<SUP>+</SUP>イオン選択性を発現させることが出来ることも分かった。
- 社団法人 日本油化学会の論文
- 1998-08-20
著者
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